「夫婦別姓ってなんでまだ認められてないの?」“選択的夫婦別氏制度”の今とモヤモヤ

法律
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そもそも「選択的夫婦別氏制度」って?

結婚しても、夫婦が別々の名字(氏)を名乗れるようにしようという制度です。あくまで“選択制”なので、別姓にしたくない人は今まで通り同じ氏でもOK。

なのに、2025年現在、日本ではこの制度はまだ導入されていません。


なぜいまだに実現していない?

実はこの議論、30年以上前からあります。

  • 1996年:法制審議会が「選択的夫婦別氏制度を導入すべき」と答申
  • しかし法案は国会提出すらされず

理由はズバリ、「家族の一体感が損なわれる」「伝統的価値観が壊れる」といった反対意見が根強いから。

でも、それって本当に理由になるのでしょうか?


世論はどうなの?

2021年の政府の調査では、

  • 「今のままでいい」……27.0%
  • 「通称使用を広げてほしい」……42.2%
  • 「選択的夫婦別姓にしてほしい」……28.9%

つまり、“別姓反対”は少数派

しかも若い世代や都市部では賛成が過半数を超える調査もあり。


別姓じゃないと困る人がいる現実

  • ビジネスネームと戸籍上の名前が違うことで、銀行・契約書類・資格登録などで混乱が生じる
  • 研究者やクリエイターにとって、名前の一貫性は「実績」に関わる
  • 氏を変えることで「自分でなくなった気がする」

たとえば結婚して名前を変えたことで、名刺や職歴の修正、メールアドレスの変更に追われる…という現実的な不便が山ほど。


裁判ではどうなった?

  • 2015年・2021年:夫婦同氏制度は「合憲」と最高裁が判断
  • ただし「別姓制度に合理性がないとは言えない」「国会で議論すべき」と明言

つまり、司法はNOとは言ってない。政治の問題なんです。


海外はどうなの?

  • 夫婦別姓が可能 or 原則の国:アメリカ・フランス・ドイツ・韓国・中国など
  • 日本のように「夫婦どちらかの氏に必ず統一」が義務の国は、ほぼゼロ

このテーマ、日本だけがガラパゴス状態です。


よくある誤解と事実

誤解実際は?
子どもがかわいそう子の氏はあらかじめ決める仕組み。欧米では当たり前の制度
別姓だと離婚みたいに見える見た目より、制度の中身と個人の自由の方が大事
同姓でないと家族じゃない戸籍も親権も変わらず、法的には問題なし

分かりやすいドットコム的まとめ

ポイント内容
選択的夫婦別氏制度とは?希望すれば、結婚後も夫婦が別々の氏を名乗れる制度
現状は?長年議論されているが、法案提出にも至っていない
反対の声家族の一体感、伝統などの価値観が中心
賛成の声実務の不便、アイデンティティの維持、多様な家族のかたち
世界の動き日本以外では当たり前。逆にガラパゴス化している

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