はじめに|毎月の保険料、なんとなく払い続けてませんか?
給与明細を見て「健康保険料、高くない?」と思ったことはありませんか?あるいは「年金なんて、本当に将来もらえるの?」という不安もあるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
国の保険って、本当に損してるだけ?
この記事では、健康保険・年金・介護保険といった「公的保険」のしくみと、実際にどんなときに“お金が戻ってくる”のかを、ざっくり分かりやすく解説します。
公的保険って、そもそも何?
日本の「国の保険」には大きく3つあります。
保険名 | 主な対象 | 役割 |
---|---|---|
健康保険 | 会社員など | 医療費の自己負担軽減、傷病手当金など |
国民年金・厚生年金 | 全国民 | 老後・障害・死亡時の給付 |
介護保険 | 40歳以上 | 要介護状態への支援 |
これらは「困ったときに使える」セーフティネット。
毎月の保険料=“保険に入っている”ということなのです。
健康保険|使える制度、こんなにある
医療費が3割負担になる
病院での支払いが全額ではなく、自己負担は原則3割(子どもや高齢者はもっと低いことも)になります。これだけで、数万円単位の“割引”です。
高額療養費制度
1か月の医療費が一定額を超えた場合、超過分が後から返ってきます。たとえば入院などで数十万円かかっても、実質的な負担は8万円程度に抑えられることも。
傷病手当金
会社員が病気やケガで働けないとき、給料の約2/3が最大1年半支給されます(要件あり)。
出産育児一時金、出産手当金
子どもを産むときにも支援金あり。自治体の助成と合わせると、実費がかなり抑えられます。
年金制度|払った分、ちゃんと返ってくるの?
老齢年金
65歳から毎月もらえるお金。国民年金なら約月5.5万円、厚生年金なら平均月14万円程度
障害年金・遺族年金
事故や病気で働けなくなった場合の障害年金、亡くなったときの家族への遺族年金も“保険の一部”です。
元を取れるのはいつ?
「厚生年金なら12〜14年で元が取れる」と言われています。意外と現実的な年数です。
介護保険|実際に使うと、ありがたみがわかる
40歳になると保険料が引かれ始める「介護保険」。
「まだ先の話…」と思われがちですが、要介護状態になったときには、
月額数十万円の介護費用が、数万円に抑えられるケースも多く、使った人ほど「ありがたい」と感じる制度です。
払い損にならないために|制度を“知って使う”がカギ
公的保険は、「申請しないと出ない」ものが多いのが難点です。
✔ 高額療養費は、事前申請や後からの払い戻しが必要
✔ 傷病手当金や出産手当金も申請が必須
つまり、「保険料払ってるのに損してる」人の多くは、そもそも制度を知らないというのが現実です。
分かりやすいドットコム的まとめ
保険 | 元が取れる場面 |
健康保険 | 医療費割引、高額療養費、手当金などで活躍 |
年金 | 老後の生活費+もしもの時の保険として回収可能 |
介護保険 | 介護が必要になったとき、費用の大半をカバー |
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