はじめに|海外移住を考えたとき、年金ってどうなるの?
「将来は海外で暮らしたい」
「駐在やワーホリで長期間日本を離れる予定」
そんなときに気になるのが――
「日本の年金、払わなきゃいけないの?」「将来ちゃんともらえるの?」
答えは一言では語れません。
でも、大丈夫。この記事では、年金の“加入”と“受け取り”の両面から、わかりやすく整理します!
基本ルール|海外に住んでも年金は“もらえる”が“条件アリ”
結論から言うと
▶ 海外にいても、加入期間が10年以上あれば、年金は受け取れる
▶ ただし、「払っていない期間」が多すぎると、将来もらえる金額が減る
移住するときに気をつけるべき2つのポイント
① 加入の義務がなくなるかも
- 日本を出国し、「住民票を抜く」と、国民年金の強制加入義務はなくなります
- つまり、「払わなくていい状態」になります
ただし…払わない=加入期間にカウントされない=将来の年金が減る!
② 任意加入という選択肢もある
海外にいても、自分で希望すれば日本の年金に「任意加入」できます。
▶ 重要なのは「以前に日本の年金制度に加入していたこと」です。
条件 | 内容 |
---|---|
対象 | 20歳以上60歳未満で日本に住民票がない人(=海外居住者) |
方法 | 日本の住所地だった役所や年金事務所に申請 |
目的 | 加入期間を延ばして将来の受給権を確保するため |
特に【加入期間が10年未満】の人は、任意加入して10年を満たすと受給権を得られるので重要です!
じゃあ、払わなかったらどうなる?
状況 | 将来の影響 |
---|---|
任意加入せず→加入期間が10年未満 | → 年金もらえない! |
任意加入せず→10年以上ある | → もらえるけど金額は少なくなる |
任意加入して10年超にする | → 最低限の年金は受け取れるようになる |
海外にいても年金を「受け取る」ことはできる?
答えはYES。世界中どこにいても、日本の年金は受け取れます。
ただし以下の点に注意
内容 | 説明 |
---|---|
送金方法 | 原則、日本国内の銀行に振込 → そこから海外送金 |
国によっては直接海外口座も可(例:アメリカ) | |
現地の税制 | 現地での「年金所得」に課税される可能性あり(国による) |
必要手続き | 「現況届」など定期的な確認書類の提出が必要(提出しないと停止される) |
社会保障協定ってなに?
日本と一部の国(アメリカ・ドイツ・フランスなど)では、「社会保障協定」という制度があります。
▶「年金の二重払い」や「加入期間の合算」などを調整する制度です
この協定がある国に住む場合、
✔ 相手国と日本の加入期間を合算できる
✔ どちらか一方で支払えばOKになることもある
など、移住者にとってメリットが大きい仕組みです。
よくある疑問まとめ
疑問 | 回答 |
---|---|
海外にいたら年金払わなくていい? | 義務はないけど、払わないと将来減る or もらえない |
10年加入しないともらえない? | はい。10年未満だと無年金になります |
海外口座で受け取れる? | 国による。多くは日本の口座に振込後、自分で送金 |
まとめ|海外移住を考えるなら、年金は「放置しない」
分かりやすいドットコム的まとめ
海外に行く=日本の制度と縁が切れる、ではありません。
「払わなくていいからOK」じゃなく、「もらうためにどうするか」が大事。
自分の将来を守るため、年金制度とのつながりは計画的に!
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