はじめに「自分はどっちに入ってるの?」って意外とわかってない
会社員から独立した人、転職したばかりの人、副業を始めた人──
みんな一度はこう思います。
「国民年金と厚生年金って何がどう違うの?」
「自分は今、どっちに入ってるんだろう?」
「将来もらえる額ってどっちが多いの?」
この記事では、そのモヤモヤを解消するために
制度の仕組み・もらえる額・損をしない加入ルートまで、わかりやすく丁寧に解説します。
まずは基本の違いをざっくり把握
比較項目 | 国民年金 | 厚生年金 |
---|---|---|
対象者 | 自営業、学生、無職など | 会社員、公務員 |
加入義務 | 20歳〜60歳のすべての人 | 勤務先が厚生年金を提供している場合、自動加入 |
保険料 | 一律:月16,980円(2024年度) | 月収に応じて変動(報酬比例)/原則折半 |
年金の種類 | 基礎年金のみ | 基礎年金+上乗せ(報酬比例)あり |
もらえる年金 | 老齢基礎年金(満額で月約66,000円) | 老齢基礎年金+老齢厚生年金(人により月数万〜十数万円上乗せ) |
年金の構造を「2階建て」でイメージするとわかりやすい
フリーランス・自営業が損しやすい理由
厚生年金の“上乗せ分”は老後の差になる。これが積み重なると大きいんです。
転職・フリーランスになったときの切り替え例
状況 | 加入制度 |
---|---|
会社を辞めて独立した | 厚生年金 → 国民年金に切り替え(14日以内に市役所で手続き) |
フリーランスから会社員になった | 国民年金 → 厚生年金に自動切り替え(会社が手続き) |
会社を辞めて無職のまま | 厚生年金 → 国民年金に切り替え&保険料の免除相談を |
もらえる年金の差はどれくらい?(ざっくり試算)
タイプ | 老後にもらえる年金(目安) |
---|---|
国民年金だけ | 月約66,000円(40年間全納の場合) |
厚生年金あり(平均年収400万×40年) | 月約150,000円(基礎+厚生年金) |
厚生年金あり(平均年収600万×40年) | 月約190,000円 |
独身で家賃生活なら、国民年金だけだと生活がかなり厳しいレベル
フリーランス・副業組が“損しない”方法
● 法人化して「代表取締役」になれば厚生年金に入れる
- 一人社長でも厚生年金に加入できる
- 社会保険料は高くなるが、将来の年金額と保障は大幅アップ
● 週20時間以上・月8.8万円以上で“パートでも厚生年金”に入れる会社がある
「厚生年金に入れる仕事を一部持つ」という選択肢も今の時代はあり
よくある疑問もまとめて解消!
質問 | 答え |
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国民年金しか入ってないけど大丈夫? | 最低限の保障にはなるけど、老後はかなり不安。iDeCoなどの併用を検討 |
厚生年金に入りたいけど方法がない… | 法人化・パート勤務など“厚生年金をもらえる働き方”を選ぶことはできる |
厚生年金をやめたら全部ゼロになるの? | →いいえ。それまでの加入分はしっかり記録・反映されるので安心を |
まとめ 知らずに“差がつく”年金制度。早めの理解がカギ!
分かりやすいドットコム的まとめ
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